FAX・コピー機・プリンタ機 その⑤

このシリーズでは、FAX・コピー複合機・プリンタについての情報をお伝えしています。

前回は 
【ビジネス機の中古・新品の比較】として
① 機能・性能 
② 耐久性 
③ 導入コスト 
④ 維持コスト 
⑤ 保守・サポート の5項目のうち 

① 機能・性能 ② 耐久性 についてお伝えしました。

【機能・性能】・・・については 
近年はマシンの機能も成熟してしまっており、画期的な新機能などは登場しておらずコピー・FAX・プリンタ・スキャナの基本機能は、中古も新品もほぼ変わりがありません。

【耐久性】・・・については
もちろん新品のマシンの方が安心して使っていただけます。
複合機の中古市場においては、マシン状態の積極的な情報開示がされておらず同じメーカー機種で、見かけは全く一緒であってもこれまでどんな使われ方でどれくらいの使用量だったのか、きちんとメンテされていたのか?で全くコンディションが変わってきますのでご注意ください。

といった内容でした。

それでは今回、残りの③導入コスト/④維持コスト/⑤保守・サポートについて比較してみましょう。

③ 導入コストの比較

当然中古マシンの方が、初期費用を安く抑えることができます。
価格の幅は多少ありますが、カラー複合機であれば7,8万円~25万円が相場となり新品マシン実勢価格の半分以下~5分の一程度になります。
注意点として、新品のマシンの場合は搬入費や設置費、古い複合機の引き取りなど提示価格に含まれたり、サービスになる可能性もありますが中古機の場合は一般的にしっかりと別途有料となります。
WEBなどの表示価格で予算を考えていると別途、数万円+α必要になることがありますのでご注意くださいね。

④ 維持コスト比較

利用頻度や、メンテナンスを必要とするかで大きく変わってきます。

●新品の場合 
新品のマシンは、保守サービスがつきものですので本体価格とは別に定められた保守料がかかりますが保守期間はトナーが無償であったり、使用頻度に応じて料金が一定ですので思いがけない出費がなく経費の管理が容易になります。 

●中古の場合(メンテなし)
中古の場合は利用頻度が少なければ、消耗品の負担も少なくて済みますし、いずれ壊れることが前提で、メンテも必要ない場合は維持費もほとんどかかりません。
しかし、それなりの枚数(月500枚程度以上)が見込まれる場合には消耗品トナーの費用もかかりますし、メンテに加入せずマシントラブルがあった場合原因によって少なくても2、3万~場合によっては10万以上の見積もりになることもあります。

●中古の場合(メンテあり)
保守メニューが用意されている中古であれば、多少使用枚数があっても安心感はあるでしょう。
ただし一般的には、新品のマシンより高く設定される場合が多く、使用頻度が多くなってくると導入・維持コスト×利用期間合わせると新品よりコストがかかってしまっているケースもありますので要注意です。

⑤ 保守・サポートの比較

●新品の場合 
保守・メンテを行うのは、メーカー直接か、メーカーの認定を受けた正規の販売店やサービス会社が行います。
競争による保守料金の下落で、以前のようにトラブルがなくても、定期訪問するようなことは無くなりましたが、いざという時のサービスや迅速さや、交換部品の調達など最も安心できます。
消耗品であるトナーもオンラインで管理していますので、無くなる前に自動手配されることが一般的になっています。専用のコールセンターも設けられていますのでより安心です。

●中古の場合 
基本的にメーカーでサービスは行いません。
販売店か、販売店の委託を受けたサービスマンが行います。
販売店によって大きく差があると思いますが、やはり人員や組織の仕組みから割り切って考えていただく必要があるでしょう。
注意点としては、保守に加入したことで長く使用できるとは限らない、ことです。
複合機の場合、メーカーの部品供給は8年~9年とされておりもし5年落ちのマシンを安く購入し、保守に加入したとしても3年~4年後には交換に必要な部品が、中古マシンにまで回ってこないことにもなりかねません。
少しでも長く利用される予定であれば、できるだけ年式の新しいマシンを検討する方がよさそうですね。

以上、これまでよりも各項目を少し突っ込んだ内容でお届けしてみました。ご参考ください。