パソコンのバックアップについて part3
パソコンのデータバックアップについてお届けしていますが、前回はそもそもなぜバックアップをした方がいいのか?ということでしたね。
ちょっと復習しますと・・・パソコンには大切な記録を補完しておく「ハードディスク」という装置があり、もともとデリケートで壊れやすい部分。パソコンの中で、このデータの格納庫である部分が最も壊れやすいということは、大切なデータを失ってしまう可能性も少なくありません。ということでしたよね。
お仕事をされていれば、パソコンは1台だけでなく複数台利用されていることがほとんどかと思います。
そこで今回からは、複数のパソコンからデータをバックアップする基本的な方法についてお伝えします。
複数パソコンがある場合のバックアップ方法
1台のパソコンデータをバックアップするのには、外付けのハードディスクやUSBメモリにバックアップソフト等で、定期的にバックアップをとるのでしたね。
しかし、複数のパソコンがある場合、すべてのパソコンにバックアップソフトや外付けハードディスクをつけるのは、手間も時間もかかってしまいます。何よりも管理しづらいですよね。
そこで・・・
データはNASに保存する
近年よくパソコン用語でNAS(ナス)って耳にされると思います。
すご~く簡単に言ってしまうと、外付けのハードディスクの一種ですが、USBケーブルなどで接続する単体の外付けハードディスクとは違い、LANを通じて複数台のパソコンと接続し、データのやり取りや保存をすることができるハードディスクなんです。USBケーブルなどでつなぐ単体の外付けハードディスクは、同時に1台のパソコンしかつなぐことができませんが、複数のパソコンのデータをまとめて1か所に保存できる、このNASを使えば、バックアップ先としても活躍しますよ。ということなんですね。
単体の外付けハードディスクの場合は、

こんな感じですが
NASを使った場合・・・

このような感じになります。
もちろん、NASはバックアップととる為だけにあるのではなく、もともと皆さんで共用したいデータやファイルを1か所で管理する為のものですから、日常での作業効率もグンっとUPしますよね。
気になるご予算ですが、簡単なものであれば量販店で数万円から購入できますし、業務用として、より耐久性・セキュリティや安全性を考慮する場合、数十万円のご予算が必要な場合もあります。
特に業務用の場合、商品や方法のチョイスには多くの選択肢がありますので、ご検討される場合は、何がどこまで必要なのかを、ある程度イメージされてからの方がご検討しやすくなると思います。
なるほど。それぞれのパソコンのデータを「NASにも」バックアップ用として保存する、というのはわかったけど、どうせだったらパソコンにもNASにも保存するんじゃなくて、いっそのことそれぞれのパソコンは身軽にして「NASで一括して」管理した方が・・・。
でも待てよ、その場合に、もしNASが壊れっちゃったらどうなるの?
そうですよね、次回はこのあたりを考えていきたいと思っていますので、またお付き合いくださいね。