パソコンのバックアップについて part2

前回は万が一の時、大事なデータ消失を避けるための最も簡単なパソコンデータのバックアップについてお伝えいたしました。

しかし緊急のことや実際に困ったことがない限り、予防的な対策はどうしても後回しになってしまいがちですよね。そこで今回は思いきって、もっともっと基本的なところに立ち返り、「なぜバックアップをしたほうがよいのか?」というところから考えていくことにしました。

なぜバックアップした方がいいの?

データを消失してしまう原因はいろいろ考えられますが、プロバイダがパソコンのデータ消失経験がある人にアンケートした結果、消失した原因の第一位は「パソコンの故障」だったんです。

もちろん、パソコンが起動しなくなるのは故障だけとは限りません。Microsoft update時の不具合や、セキュリティソフトの不具合などから、パソコンが起動しなくなったり、フリーズしたように遅くなることがあります。しかしやはり一番可能性が高いのが「パソコンそのものの故障」のようです。

●そもそもデータを保存しているハードディスクは壊れやすい

パソコンの中にはハードディスクという、円盤状の「情報を記憶しておく装置」が入っており、高速で回転する金属製のディスクに、磁気ヘッドでデータを読み書きします。
しかしながらこのハードディスク、一番重要なデータが入っている割には、最も壊れやすい部品なのだそうです。
というのもこの磁気ヘッドと、磁気ディスクの間には0.00001mmの隙間しか空いておらず、そのため振動などでヘッドがディスク上に接触し、傷がつきやすいのです。
つまり、データの格納庫であるがゆえに「ハードディスクの故障」がデータを失う一番の原因となってしまうのです。

そのようなわけで、

と、いうことなんです。

何十時間もかけて作成した文書、画像、プログラム・・・。
ハードディスクが故障するとすべてが二度と戻らない可能性が高くなります。企業の場合、会社のデータが消えるのは絶対に避けたいですよね。これまでトラブルがなかった方も、以上のことから大事なデータを失ってしまう可能性は決して低くはないんだな、ということをご理解いただければと思います。

最後にパソコンが壊れる前によく起こる症状を調べてみました。ご参考ください。

上記に心当たりがあれば、すぐにバックアップをとって、メーカーや業者さんに相談されることをおすすめします。