OA機器の落雷対策について
例年、夏にかけて雷の発生が多くなり、OA機器の故障や悪影響など被害にあわれる方がいらっしゃいます。そこで今回は、少しでも影響を少なくするための対策をご紹介いたします。
【原因】
直撃ではなく、付近落雷により誘導雷が発生します。
近くの電線に高電圧が誘導され、屋内の電気・電話ケーブルを通して電気機器に異常・破損を及ぼします。
室内において、パソコンや電話が雷で壊れたという事故は、ほとんどが誘導雷による、異常電圧や誘導電流によるものです。
【問題点】
近年では、オフィス内のネットワーク化が進んでいることもあり、接続された機器間のケーブルを伝って、間接的に影響が出ることもあります。
また最近の低電力で動作する省エネ精密機器は、高電流への耐性が弱い傾向にあることも指摘されています。
対策①
雷の屋外からの主な侵入経路は、電話回線経由・電機側経由・アンテナ経由によるものです。
それぞれの経路に防護用品を取り付けることで、最低限の対策をします。
自然が相手ですのでもちろん万全とは言えませんが、もっとも簡易的でコストもかかりません。

対策②
昔ながらの方法ですが、最も安全な方法として雷が鳴り始めたら、「電気製品を電源コンセントから引き抜くこと」があります。しかし、メインスイッチを切っても効果はありませんので必ずコンセントを抜いてください。また、テレビの場合はアンテナのケーブル、パソコンの場合はLANケーブルも抜けばより効果的です。
対策③
また、パソコンに対して被害があった場合、データの消滅という危険も考えられます。
その時慌てないためには、パソコンに「無停電電源装置(UPS)」を取り付けることも効果があります。
UPSがあれば、瞬時電圧低下に影響されません。たとえ落雷で停電になったとしても、パソコンを正常に終了させる為の時間を確保するためバッテリーが内蔵されています。数分~数時間(個人用・業務用)と価格帯によって差がありますが、ホームユースの場合は数千円から購入することも可能です。
●被害にあってしまった場合(リースでご利用の場合)
そして残念ながら被害にあわれてしまった場合、もしリースで機器をご利用であれば、リース会社の保険を使って、新たな機器への交換・修理や工事費用等、補填できる場合があります。
リース会社によって、全額認められる場合、契約期間の残契約を免除される場合などケースによって異なりますが、落雷に限らず他の自然災害による被害の場合、気象庁より事故該当日の気象証明を取り、事故時の写真/メーカー・保守会社の修理不能証明などを提出することで申請できます。
煩雑な手続きなどは販売店さんがすべて行ってくれると思いますので、まずは担当さんに相談してみてくださいね。
いかがでしたか?
限られた予算の中で、完全な対策というのはなかなかないと思いますが、便利になった分だけ、いざというとき一気に困ってしまう可能性もあるかもしれません。参考にしていただければ幸いです。 カテゴリー